続 「適応障害」 企業で頻発する精神疾患についてのとらえ方
2025/09/27
意外と知られていないのが、適応障害改め適応反応症は、「ほかの精神障がいの診断基準を満たさない」という条件があることだ。
うつ病でもない、統合失調症でもない、双極性障害でもない、解離性障害でもない…という幾多の分岐点を超えて診断されるものだということだ。要するに、the other という感じだ。
otherではなく、the other。つまり、全ての精神障がいではないと判断したうえでの最後の一個が適応反応症なのだろう。
一般的に、したというよりも、していないことを証明するほうが難しい。これを悪魔の証明ともいうらしいが、適応障害という診断名は、なかなかつけるのが難しいものだろう。
筆者(平島奈津子さん)は「効果的な精神科面接」の中で、「治療の過程で、患者が負えるはずの義務や責任を回避する手助けを精神科主治医がしていないか、すなわち、治療自体が疾病利得になることに加担していないかを念頭におかなければならない。そして、疾病利得によって慢性化を招く危険があることも、あわせて肝に銘じておく必要がある。」と述べていた。
どうやら「適応障害に対する薬物療法ならびに非薬物療法ともに、残念ながら、優位な有効性を示すものはほとんどみられない」とのことだった。
そういう意味では、適応反応症という病名を患者さんにつけることは、精神医学で「治療の手立てがほとんどない」という宣告をすることと、同じなのかもしれない。
私が患者さんの立場だったら、安易に「適応反応症」とは言われたくないというのが本音だ。そして、「適応障害(適応反応症)」という診断書を何度も書いてもらっている方は、そのらせん階段を下るループを会社として、何とかして止めて差し上げたいなと思う次第だ。
ただ、もちろん本人にその気がなければ、それは無理だろう。天さえも「天は自ら助くる者を助く」というし、仏さえも「縁なき衆生は度し難し」というのだ。
だから、「適応障害」という診断書を取ってきた従業員がいたとしても、あまり介入せず、ただただ陰ながらその方の今後の幸せを私は祈るようにしている。
薄紅色の可愛い君のね 果てない夢がちゃんと 終わりますように
君と好きな人が 百年続きますように
僕の我慢がいつか実を結び 果てない夢がちゃんと 止まりますように
「ハナミズキ」(一青窈)
(好きなことだけをしていたいという)果てない夢がちゃんと終わりますように。
(適応反応症の)君と(人間として)好きな(会社の)人が 百年(定年退職後も)続きますように
(事業主としての)僕の我慢がいつか実を結び (したくないことは人にやらせたいという)果てない夢がちゃんと 止まりますように
と、ハナミズキという名曲も別の意味に聞こえてしまいそうでした。
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