必ずしも悪いとはいえない「退行」
2025/10/16
退行は、コースティングともいわれ、芸術家・宗教家などにも広くみられる現象だ。
十数年前に、「世界まる見えテレビ」で、イギリスではエリートビジネスマンが、赤ちゃんのようにおしゃぶりを咥えてお世話をしてもらうというお店が特集されていたが、過度なストレスがかかると人間は退行するようだ。
昭和の大宗教家である出口王仁三郎も、ときには赤ちゃんのガラガラで遊んでいたようで、棺にもそれが入れられたそうだ。ピカソの絵が、幼稚園児のお絵かきみたいになっていたのも、退行によるものかもしれない。
このように、創造的な領域において、退行は大きく意味を持つのだ。これを「良性の退行」という。
では、障がい者雇用を行う職場で気を付けなくてはならない退行とは、いかなるものか。
バリントがいうには「心に基底欠損」を抱えた患者の退行は、反転(そこから抜け出すことが困難で)欲求はとどまるところを知らず、相手に付きまとう等の絶望的な状態になるとあった。
では、悪性退行をもたらす、基底欠損というのは、何なのか。先のブログに悪性退行の事例として挙げた両名の共通点として、会話に「母親」が出てくることだった。ともに、まだ母親との関係の渦中にいる存在だったことが挙げられる。まだ、親離れできていない、そんな印象を受けた。親離れとは、親を客体視することだと思われる。すなわち、親の言動に法則性を与え、自分の中に秩序だてて取り込むこと。当然、親が秩序だっていない場合は、その難易度が飛躍的に上がるだろう。
面接のみで、悪性退行しうる精神障がいをお持ちの方かを見抜くことは、就職時の面接で親との関係を詳細に聞くのは法律に反するため、正直困難だと思われる。
そう考えると、精神疾患についての知識をこうして広めることで、親の言動の客体化(秩序化)に精神疾患や発達障害の知識をもとに成功をして、悪性退行を起こさない人が一人でも減ることを切に願っている。
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