ヤスパースが予見した「支配観念」とは?
2025/12/10
ヤスパースは、発生的了解を用いて妄想様観念と真性妄想を分類していた。
「(真性妄想を)心理学的にそれ以上遡りえない、現象学的に究極のものである。」と言っていたが、私が思うに、真性妄想とはある種の諦めではないのか…
医師は、患者が治療に非協力的な場合は諦めてしまってもよいが、事業主は、会社の危急存亡がかかるため、真性妄想と片付けられず、自らが滅びるか、会社が滅びるかまで、原因と対策を考え続ける必要があるような気がする。
さて、ヤスパースは、「支配観念(優格観念)」という興味深いカテゴリーを挙げていた。
「支配観念というのは、パーソナリティーやめぐりあわせた出来事から了解できる強い感動を帯びていて、そのためにいわばそのパーソナリティーがその観念と一体になってしまい、誤って本当と思われるような確信である」
発明妄想、嫉妬妄想、好訴妄想など。
事業所において、妄想は、現実に近いほど危ない。なぜなら、巻き込まれた方が、それが妄想なのか現実なのかがわからないからだ。
たとえば、発明妄想をもった方が、素晴らしい発明をしたが、特許化する前に会社に盗られたと主張した場合、それが本当かウソかは、弁理士や裁判官が精査しないと、わからない。
「CIAに攻撃されている」という被害妄想なら、それは統合失調症として発見されやすく、早期受診につながるので、結果として、適切な投薬治療によって、症状が重症化する前に抑えられるのだが。
支配観念があり、妄想が現実に近いゆえに、病気の発見が遅れてしまう方々のためにも、なにがしかの仕組みが必要だと思った。
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