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おおかみこどもの雨と雪 感想

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おおかみこどもの雨と雪 感想

おおかみこどもの雨と雪 感想

2025/11/08

私の職業病として、見る映画、見る文学作品が、すべて精神病のアレゴリーに見えてしまうというものがある。だから、それは、一般的ではない、大きく偏った見方であると思う。この記事を読んで、どなたかの大切な作品への想いを傷つけてしまったら、お詫びいたします。

 

さて、雨と雪の幼少期だが、これはADHD的な傾向があるだろう。ただ、一般的に男児は多動、女児は不注意となるため、これは性別が逆(女児の雪が多動的傾向、男児の雨が不注意的な傾向)になっていた。

 

よって、ADHDの類型ではなく、何か別のものに依るべきだろう。

 

可能性としては、ASDlikeがある。ADHD的な傾向を持つ親に育てられ、後天的に環境因子でASDのような行動をするケースだ。

 

おおかみおとこは、野性味あふれ勝手気ままに行動するADHDのメタファーであり、同様に母親である花も、大雨の中でいなくなった子供の雨を探して、遭難し危うく低体温症で死にそうになる衝動性を持っているような気がする。

 

ぶっきらぼうな昔気質の韮崎のおじいさんから「なぜ笑っている」と言われても、空気をあえて読まず笑い続けているところにも、ADHD的な傾向は伺えるだろう。

 

さて、ASDlikeの症状だが、女性は往々にして多重人格化するため、恋愛時に自身の統合を制御できずに相手を傷つけることがあるようだ。ASD型のDIDと言われているが、どちらかというとASDlikeがDID的傾向を呈していると考えられる。追い詰められたときに、咄嗟に他人格(おおかみ)となり、男子を傷つけた雪の症状に当てはまる。

 

また、雨は、物静かで、自然に興味を示すのは、かなりASD的な傾向が強く、しかしながら、そうかといって、全く人の感情が読めないわけではない様子が節々に伺えた。自然とともにまるで仙人のように暮らすのは、男性のASDlikeの一つの解決策として、目を見張るものがあった。

 

まとめると、花の行動には、物語の連続性を崩壊させるような不快感が随所にあった。テレビアニメならそこで視聴者がドロップアウトしてしまうが、映画ならば最後まで見てくれるゆえに、映画でしか成立しないキャラと言えるだろう。

 

また、オオカミオトコも、父親としてかなり無責任な奴だと言える。理由は不明だが、乳児二人を残して野垂れ死にして、花の夢で出てきて「死んですまなかった。」ではなくて、「よくやった」と言えるのは、ややすごいなと思った。

 

まとめると、ADHD的な傾向を持つ両親から生まれた、ASDlikeの子供たちの成長物語と言えるだろう。

 

ただ、雨は、大雨の中で徘徊したら医療保護入院が必要で、閉鎖病棟に入る必要が現代の医療ではあるだろう。そして、人間的な暮らしを放棄して、自然とともに山で暮らすのは、ハッピーエンドなのかという大いなる疑問がある。これは一概にいい物語だとはいえないだろう。

 

映像美にとらわれず、冷静に分析をすると、随所随所に大きな問題点と、精神医療の介在の余地が現実にはあるかなり興味深い映画であった。

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