読書記録「子供を殺してくださいという親たち」後半
2025/10/14
こちらは、適切な医療や福祉にもつながれていない、もちろん就労には程遠い、精神疾患として認知されていない精神病の方々について記録された貴重な漫画になります。そして、それを読んだアンソロジーとコメントです。
七巻
「「ひきこもり」は、親自身が「何か大きな事件を起こしそうだ」とわかっている。子供の本性を見抜いているからこそ、現実から目をそらし、都合の悪い事はひた隠しにする。そんな歪んだ環境にこそ引きこもりを続け、歪んだ妄想を限りなく膨らませていった。」
→それを文学として昇華すると、安部公房の「水中都市」や「砂の女」になるのかもしれません。
「お金に執着して、徹底的に家族と揉める一方で、貴重品だけを後生大事に持って家を徘徊する。お金持ちの家の子供に多いんですよ。」
→お金を貯めたいという気持ちが強い家族だったからこそ、お金持ちになれたのかもしれませんね。親や祖父母は、それでも社会性があったので、実際に稼いで貯めることができましたが、精神病の方になると、先の理由で外から稼ぐことができず、身内から奪うしかなくなってしまうのかもしれません。
八巻
「(精神病の)お子さん悪くありませんよ。治りますよ。大丈夫ですよって、自分に共感してくれて、お客様遣いしてくれるから、せっせとお金を払う。これが子供をおかしくする要因でもある。家族の問題に関わる以上、相手を喜ばせるような対応をするな。かわいそうと言う感情もそう。共感だけなら誰でもできる。本当の心になりたいなら、自分の魂を安く売るな。」
→家庭の問題、つまりプライベートに関わり始めると、会社としては収拾がつかなくなってしまいます。俗にいう「アットホームな職場」は、精神障がい者雇用においては、太陽をこの地上に置くようなもの、つまり、全てを焼き尽くしてしまうことでしょう。それは、精神障がいを持つ従業員のためにもならないと思います。オフィシャルがあることで、プライベートの問題を一時的に棚上げできて、仕事を通して、現実の諸問題に応対する身分保障や金銭、地位を身に着けることができる。職場は、仕事をしに行く場であると、役割を明確にすることが大切でしょう。
「40代以降に発信するケース。これを遅発性統合失調症と言う。主な症状妄想主体として、圧倒的に女性に多いのも特徴の1つ。早め投薬治療すれば、病状が抑えられることが可能な場合もある。家事が普通にできるなど、社会性が保たれているため、周囲が気を気づきにくい。不可解な行動で近所トラブルを引き起こす人には、遅発性統合失調者お互い人も多いと指摘する専門家もいる。」
→前回のブログで紹介をしたオキシトシンによる神経保護作用が、更年期障害によって弱くなり、その結果として、脳の回路が固定化し、妄想につながるという仮説がある。企業としては、社会性が保たれるため、就労規則では処分が難しいだろう。また、不可解な言動に対しては、予見が難しいため、同様に対処が困難だ。これは、現段階では、就労が難しい病気の一つだろう。今後の弊社の労務と法務のスキルアップが求められる。
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