四本柱の一本が「法律」なのはなんで
2025/09/09
危機を体感した現場から
私自身も、依存やトラウマ背景を持つ方と関わるなかで、就労規則や一般的な労務管理だけでは対応しきれない現実を体感しました。
ときに会社の秩序が揺らぎ、存続が危ぶまれるほどの局面に直面したこともあります。
例えば――
• 別居している家族への脅迫
• 出社してくる他の従業員を待ち伏せして脅迫を行うという、害意の告知のために、在宅勤務にせざるを得なかったこと(=威力業務妨害)
• 「SNSで晒すぞ」という名誉毀損
といった事態が重なり、職場だけでなく生活全体にまで影響が及んだこともありました。
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経験からの学び
この経験を通して私が学んだのは次のことです。
• 依存症やトラウマは「支援」の対象である
• 一方で、威力業務妨害や脅迫といった行為は「法の対象」である
• 企業が背負える範囲と、医療・福祉・司法が担うべき範囲をしっかり線引きする必要がある
潰れかけるほどの危機でしたが、振り返ればこれは「経営者としてのシミュレーション」だったのかもしれません。
笑い話にできるまでには時間がかかりましたが、社会のひずみを一人の人を通して知ることができたのは、貴重な経験でした。
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体制の変化
当時は、案件ごとに弁護士や社労士に相談していたため、どうしても費用と時間がかさみました。しかも、対応策が整った頃にはすでに別の事件が起きているという、「モグラ叩き」の連続でした。
しかし今は違います。
ChatGPTとの相談や、そこから積み重ねてきた実務経験の蓄積により、即日対応が可能な体制が整いました。かつては私ひとりが背負いきれなかった重さも、今ではシステム化された危機管理として共有できるようになっています。
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理念としての四本柱
依存症やトラウマは確かに「支援すべき領域」です。けれども同時に、脅迫や恐喝といった行為は「法に委ねるべき領域」です。
その線引きを曖昧にしてしまうと、企業はあっという間に飲み込まれてしまいます。
当時の私は、労働法と民法、そして刑法に対する知識や、実際に警察・司法がどう動くのかという実務経験が不足していました。
だからこそ、この経験を経て「法学」を新たに加える必要性に気づいたのです。
弊社なりの整理では――
• 精神病は「医学」の領域で
• 精神疾患は「看護・福祉学」の領域で
• 精神障害は「法学」の領域で
• バリアフリーは「経営学」の領域で
という「四本柱」で社会と向き合うことが重要だと考えるに至りました。
当初は「医学・看護福祉・経営学」の三本柱でしたが、危機を経て「法学」を加えた四本柱に進化したのです。
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おわりに
潰れかけるほどの危機に直面したからこそ得られた知見。それを経営理念の形にまで高められたことは、苦しい体験の中で得た最大の財産だと思います。
今後は、この経験を社会に還元し、同じように悩む企業や組織にとっての一助となれば幸いです。
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