未診断なことも多い　解離系の障害

P（お悩み相談）
子供の頃から、今が夢か現実か分からなくなることがあります。突然なるんです。解けるのはその時にやって時間はバラバラです。 声もぼーっとして、足が自分の感覚とは違くて。

 

病名を言われたわけではないのですが、18歳くらいの時に、統合失調の方に良いとされる薬をしれっと出されてたことがあります。幼少期から幻聴幻覚が酷かったので、そのせいかも？ 鬱のような症状で飲まず食わずで寝込むことも頻繁で、仕事を辞めてから1ヶ月半ベットで過ごすことも。

 

希死念慮の“気持ち”は強いのですが、行動は軽いリスカ（跡にもならん程度）を何回か、擬似首つりを数回、くらいです。 自分で首をしめるのはよくやってるのですが、何でやってるのかよくわかりません。

 

人前では「悩みとか一切無さそう」って言われまくるくらい元気になってしまいます。 さっきまでリスカしてたり、歩けないくらい心が沈んでふらふらになってても、人前ではありえんくらい元気になります。

 

家庭がややこしいので、小さな頃からそういうストレスが続き今に至るのは分かるんです。 でも病院はカウンセリングではないから、話は聞かないで、あくまでも今起きてる症状だけ聞き出して薬を出すわけじゃないですか。 なんか、あまり意味ない気がしてしまって。

 

というか、そもそも病院へ行く気力が全くないんです。寝込んでしまう。 動けるくらい復活すると、それはそれで病院行かなくて良いや！ってなる。 病院に行けたとしても、人前では元気になってしまうしでどうしたら良いやら。 訳の分からない、要点の分からない質問ですみませんが、アドバイスいただけませんか。

 

D（代表お世話人回答）

解離性障害の一つの、現実感喪失が現れているかもしれません。 ひょっとすると、とても元気な人格と、うつで倒れている人格は別で、幼少期に複雑なご環境だったとのことで、解離性同一性障害を起こしているのかもしれません。

 

パッと見ると双極性障害っぽいが実は解離性同一性障害だったというケースはときどきあるようです。

 

解離性の障害に詳しい精神科医は残念ながらまだ少ないようです。「なんか、あまり（病院は）意味がない気がしてしまって」とありましたが、解離性の障害に詳しくカウンセリングもできる医師をネットで探して、受診してみてください。 きっと、投薬治療だけでなく、他の治療も受けられると存じます。

 

C（お悩み相談のお礼）

ご丁寧に本当にありがとうございます。 解離性同一性障害・・・ ありえなくは無いですよね・・・ 詳しく教えて下さり感謝いたします。 詳しい先生を探してみます。 寒いので、どうか暖かくして、お身体を大切にされて下さいね。 良い年末をお過ごしください！

 

A（代表お世話人あとがき)

クリニックとは違い、精神に障害をお持ちの方を採用する際の面接にはお一人当たり１時間～１時間半かけておりますが、そのときに、未診断の精神疾患が見つかることが時々ございます。

 

ひょっとすると、発達障害やパーソナリティ障害も併発しているのではないかなというケースです。就職後にそれが分かった場合は、就労の継続が困難になるケースが残念ながらまだまだ多いです。

 

事業主と求職者のミスマッチによる、お互いの疲弊を防ぎ、事業主様にも精神障害をお持ちの方にも「働けてよかった！」と思い続けていただくためにも、日夜、精神疾患への知見を深めて、その地域を皆様へ還元していきたいと存じます。